
氷雪のハイウェイ

なんの変哲もない一本道、そう、路面が完全に凍結してる以外には、なんも問題もない。凍結してもツルツルにならないように、舗装はせず、整備された砂利道になっている。

そして、たまに、こういう大型トレーラーが通る。
ここは、米国アラスカのダルトンハイウェイ。アラスカ中央部のフェアバククスから北極海へ至る約800キロメートルの一本道である。

途中には、ホンプステーションという設備が点々とハイウェイ沿いにあるくらい。たかがポンプステーションだが、米国旗が掲げられていることからもわかるように、国家直営の大事な大事な施設なのだ。

なぜそれほど大事なのか。
それは、北極海油田からダルトンハイウェイ沿いにアラスカ南岸のアンカレッジまで繋がる約1700キロメートルのパイプラインのポンプステーションだからである。北極海油田は、エネルギー消費大国アメリカにとっては厳寒の値ながらに非常に大切。

冬の北極圏は陽がわずかに上っても暗い。冬季のダルトンハイウェイでは、フェアバンクス郊外を出ると、コールドフットという村までガソリンスタンドはない。つまり、最も近いガソリンスタンドまで約400キロメートルである。途中、地吹雪に襲われたらヒーターつけっぱなしで10時間くらい停車しなければならないので、80リットルのガソリンタンクを満タンにして、さらに25リットル予備ジェリカンも満タンにする。